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「ドグラ・マグラ」を読んで

neurons
neurons by juliendn

今回は、第3回Skype読書会『ドグラ・マグラ』は2014年07月26日(土) 19時より開催します - 太陽がまぶしかったからに参加するための読書感想を書きました。

けれども、小並感です(涙)そして、とてもまとまりがない感想なので読みづらいと思います。結びも説得力がありません。本当に恐縮ですが、よろしくお願いします。

感想の冒頭に私が読み取ったあらすじを数行程度に書きましたので、未読のかたやネタバレしたくないというかたは、そっ閉じしてください。

また、感想の文中に統合失調症について述べる箇所があります。専門的な知識がなく少し調べた程度で記述していますので、誤解などありましてもご容赦ください。(もし心に余裕がないと思ったら読まない方が良いのかもしれませんので、お閉じいただきますようお願いします)

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ドグラ・マグラを読んだ感想

私にもっと読み解ける力があれば良かったのですが、私にはドグラ・マグラが読破出来たとは思えませんでした。

時計のブーーンという音で始まり、多分同じ時計の音で終わります。その間に主人公が感じたり体験(?)したりしたこと(一人称パート)や、阿呆陀羅経の文句や正木博士の遺書といった資料(作中作パート)との内容が記述されています。一通り最後まで読み通すと、主人公の頭の中だけでの出来事なのでは?と思われ、夢中遊行を繰り返してずっとループしているんだろうという感じで読み取りました。

私にとってドグラ・マグラは始めて読む本でしたので、今回の読書会に向けて2回読んでみました。その後、ズイショさんや池田さんの攻略法も踏まえながら、作中作パートを省いたり、邪道かもしれないけど結末から読んでみたのですが、いまいち読みながら考えたり、頭の中に残らない感じなんです。ようやく上に書いたような3行あらすじが浮かんで来たという程度しか理解が出来ませんでしたよ。ホント、今まで頭を使わずに読書をしていたんだなーとしょんぼり(悲)

けれども、先に読んだことを忘れていく感覚..これは単に私の加齢による記憶低下かもしれませんけどね(笑)。

また、読んでいるうちに考えていることが見透かされているじゃないかと思うことがありました。読みながらストーリの先のことや、隠れていそうな謎を推理していると、考えていたことが本文中で書かれてきたり、そうなると「さっきのは引っ掛けだったのかも」と頭の中で思い浮かべた事が本当に正しくないんじゃないか、と不安になってくるんです。

そして、思考が停止し始めた頭の中に暗示のような若林博士と正木博士から語られる情報が現れて、どれが本当なのか分らなくなってきて、とにかく読み進めて、なにも考えずにとにかく今読んでいる箇所だけを理解しようと思い始めてくるんですよ。そんな感じで、途中から文章を素直に読んでしまい、そのうちに「ああ、私は主人公と一緒に狂っていたのかもしれない」となってブーーンと結末まで一気に読み進めてしまい、「うあ、とにかく読むことだけでそれ以外は何も考えられなかった..もう一度読み直さないと..」と冒頭にループしてしまう感じなんです。これがドグラーズ・ハイというものなのかな..?

読んでいくうちに本当に主人公が体験していることが書かれているのか、頭の中だけで起こっていることなのか、若林博士や正木博士が言ってる事は本当なのか、がわからなくなり、読んでいる最中はとても「不安」な感覚が頭の中に浮かんでくるんですよ。

なので「今回感じたこの不安な感覚の事を私なりのドグラ・マグラを読んだ際の意見としよう」と思いまして少し調べてみたところ、「統合失調症」の「思考奪取」という症状に似ているのではないかと考えました。

3.シュナイダーの一級症状

●思考奪取とは,考えが奪い取られると感じる体験で,「自分の考えが抜き取られる」「自分の考えが盗まれる」などと訴えることがあります。

東京都精神医学総合研究所 - 統合失調症研究チーム

また、ドグラ・マグラの文中で、若林博士と正木博士から語られる情報が暗示のように感じられる事から「作為体験」と言う症状に似ていると思うのです。

●感情,欲動,意思の分野における外からの作為体験:「考えようともしなかった邪悪なことをだれかに考えさせられている」「行こうと思っていないのに,突然こっちの道へ歩かされる」など,他人や外からの力によって感情,欲動,意思が操作されると感じる体験です。

読んでいる最中に不安に感じた理由は此処なのかなと。けど、アンサイクロペディアも事前に読んでいましたし、読む前から私自身も「読むと気が○れる」なんて、あり得ないだろうなんて思ってたんですが、私自身が本に自分を没入させてしまっているのだろうと考えています。というか、私がそんな感じでしか小説を読めないのかもしれません。

なので、ドグラ・マグラが「読むと気が○れる」という所以は、本に自分を没入させてしまう事によって統合失調症を患う主人公の感覚を疑似体験してしまっているのではないか、そして事件のすべては主人公の頭の中だけで起こっているのではないか、という考えを結びに持ってこようと思います。

とはいえ、私自身が統合失調症に関する専門的な知識があるわけではなく、素人が少し調べたレベルの内容を記載しているだけですので、全く見当違いかもしれません。また、結びに至るまでの論理がうまく成立していないような気もします。

下手すればこの文章をプリントアウトして医者に行った方が良いのかもしれませんし(汗)

どうか、寛大に「そーいう考え方もあるねー」くらいな感じで捉えてくださるとありがたいです。

あとがきにかえて業務連絡

読書会当日の7月26日ですが、多分19時から着席というのが難しそうです。なので遅れて参加となりそうですが、どうかご容赦ください。(20時半くらいになるかもしれません)

また、私の家が狭いため「籠って作業する部屋」が今のところありません。いつもパソコンをリビング・ダイニングで使っているんですが、家族が観ているTVの音や声が音声チャットに混じる可能性があるので、今回は文字チャットでの参加にさせてもらえるとありがたいです。

それでは最後までお読みいただきありがとうございました。では今回はこの辺で。

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